kosen-career’s diary

高専キャリア公式

【高専卒業生"もしも"シリーズ】もしもいま高専生だったら、私はこういうキャリアを描くでしょう 〜東京高専卒投資家編〜

高専キャリアブログシリーズ第一弾!

 

「もしもいま高専生に戻ったら、どんな人生を歩みますか?」

 

とりま自己紹介から

「とりま」とか死語ですね。はい、37歳のおっさんですから。高専キャリア創業者で代表を務めています。ワクワクしていないと死んでしまうため、常に新しい活動にチャレンジしています。いろいろやり過ぎていてなにをやっているのか自分でも理解できていませんが元気に生きています。

 

ー自己紹介ー

f:id:kosen-career:20210113005926p:plain

サイコパス係数高めの診断結果

 

名前:りゅーかん

出身高専:東京工業高等専門学校

出身:九十九里海岸沿い

略歴:東京高専物質工学科、東工大生命理工(博士過程中退)、10年でベンチャー〜大手企業を10社渡り歩く、現在は東工大と高専を対象としたキャリア教育・起業家育成・投資ファンド運営をしています、NHKとForbes Janapnと日経新聞とTEDxに出たことがあります

趣味:ソフトテニス、ランニング、読書、オタクの息子さん育成、人生相談

特技:人生相談おじさんで、いまこの瞬間もTwitterのDMで全く知らない人の悩みに共感しています

好きなもの:「この人、自分の才能を活かし始めたな」っていう瞬間を見ること

twitter:りゅーかん.人生相談おじさん (@RyuhiKanno) | Twitter

 

forbesjapan.com

 

もしもいま高専生に戻ったら、どんな人生を歩みますか?

基本的に後悔のない人生を歩んでいるのですが、「僕がいま高専生だったらこうするかなぁ」ということを書いてみます。

 

人生を歩むための前提条件

「なんとなく今だったらこうするかなぁ」などという感想を後輩各位に偉そうに語るのはクソダサい疎まれるので、合理的にいい感じの人生を歩むための検討をしてみたいと思います。

ここでは、いい感じの人生をしっかりと歩むための基本的な条件を、60歳で2億円の余剰資金を持っていること、と定義します。理由はシンプルで、社会保障(退職金とか年金とか医療費補助とか)が極限まで削がれ、税金(住民税とか所得税とか消費税とか)が極限まで増えそうな日本では、人権のあるセカンドライフを満喫するための資金を自ら稼いでおかなければならないからです。「2億円スゲー!」って思うかもしれませんが、60歳から全く稼がずに100歳まで生きると仮定すると、40年間で毎月41.7万円しか使えません。生活費を始め、旅行や趣味のお金だけではなく、老化した体のメンテナンスを考えると、実際にはそんなにゆとりのある生活でもないと思います。ちなみに、一般的なサラリーマンの生涯年収が2億円なので、この時点で一般的なサラリーマン人生が選択肢から除外されます。

※60歳で2億円の現金資産を手に入れるという発想の文脈であり、サラリーマン人生について何一つ意見を持った発言ではありません

※投資で稼ぐプランはここでは除外します

基本プラン

2億円の現金を如何にワクワクしながら手に入れるか、というミッションを達成するための基本プランとして、「1. 自分が好きなことをする」と「2. お金が生まれる場所に身を置く」を設定します。

僕は自我が強く、人の指示に従ったりお金のためだけに働くことは難しい性格なので、自分が好きなことをする必要があります。これが結構難しくって、そもそも好きなことややりたいことが常にある状態って結構珍しいのです。なので、先ず以って僕は、自分の好きを追求するために自分の好きを定義する必要に常に迫られます。その上で、その姿勢を貫きながらきちんと2億円を貯蓄するために、お金が生まれる場所で好きなことをやる必要があります。これも結構難しくって、自分の意志である「好き」と、社会が価値を認める「稼げる」が一致する場所ってなかなかないのです。例えば、好きが講じて研究者になり、世界に革命をもたらす研究成果を発表して、ノーベル賞を受賞しても、稼ぎとしては1.2億円の賞金がもらえるだけです。一方で、ノーベル賞クラスの論文をわかりやすく解説するYoutuberだったら、メンタリストDaiGoさんのように年収18億円になることが論理的には可能です。稼げるって、凄さとか難しさとは全く関係なくて、社会が求めるものを提供した結果得られるものなのです。だから、好きと稼げるの掛け算はものすごく難しい

根本となる「好き」の定義

第一優先事項である「1. 自分が好きなことをする」を定義します。いま振り返って思うこととして、僕は「自他共に、自分の意思を社会に発露する瞬間を見る」ことがとても好きです。自らの意思で目の前の世界や事実を少しでも動かそうという人を見ると、(それが政治家でもスポーツ選手でも起業家でものびたくんでも)涙が出るほど感動するからです。自らの意思を貫く職業はいくつかあるのですが、今後ポピュラーでかつ稼げる選択肢になるであろう起業家を対象とし、その瞬間を最も多く見るために教育者投資家を好きな職業として選択します。

好きで稼ぐための作戦1:絶対にPh.Dを取得する

やっと高専時代からのキャリアの話になりました。

基本プラン達成の第一歩として、僕は高専から大学に編入学し、必ずPh.D(博士号)を取得します。理由はとってもシンプルで、「Ph.Dを持った人間だけが世界的に人権を持ってビジネスを行えるから」です。これから数十年というスパンで見ると、日本人は日本の中で閉じこもっているわけにはいかず、世界を舞台として仕事をする必要に迫られる可能性が高い。その際に、「お前は日本人だけどこっちでビジネスしていいぞ」と言われるためのパスポートはPh.Dなのです。

いま現在でも、Ph.Dを持たない人間はアメリカで就職することが非常に困難ですが、Ph.Dを持っていればそのハードルはかなり下がります。日本ではPh.Dという称号が「学者さんの持ち物」だと勘違いされていますが、世界では「高度な仕事を果たせる人が持つライセンス」という認識だからです。なので、世界中で自由に好きな仕事をする機会を掴むために、とりあえずPh.Dを取得することを僕は目指します。ちなみに、その過程で多様な世界に触れることも重要なので、研究しながらいろんなバイトをしたり、複業でお金の運用をしたりしていたらベストだと思います。研究領域はあんまり問いませんが、工学となにか(例えば生命)の融合領域がいいかなぁ。

www.vision-net.co.jp

好きで稼ぐための作戦2:グローバルのIT/コンサル企業で働きながら、複業としてキャリア教育事業で企業

Ph.Dの取得はそれなりに人生を賭けた戦いなのでしっかりとやり遂げます。その後、ビジネススキルを高めるためにグローバルのIT/コンサル企業で修行をします。Googleとか、マッキンゼーとか、そのへんですかね。この選択には2つのメリットがあります。ひとつは、グローバルな先端企業には最先端の情報が流れ込んでくることです。最終的にきちんと稼ぐためにはビジネスの上流にある情報を得る必要があるのですが、その情報が転がっている環境で人脈を形成するための最も最速な選択肢がこれらの企業への就職になります。もうひとつは、きちんとしたビジネス教育とシビアな成果主義をバランスよく学べることです。どちらか一方であれば、大手メーカーやスタートアップでも学べますが、両方をバランス良くとなると他に選択肢はあまりないと思います。職種はあんまり気にせず、ビジネス職でも研究職でもよしとします。

そこでしっかりと勉強しつつ、1年目から失敗覚悟で起業します。これもとっても大切なポイントで、会社員としての(社畜)スタイルが染み付く前に起業家として活動を始めることで、自らの意思を貫くというスタンスを体に叩き込むことができます。また、基本的に起業は失敗するので、へたに独立して保守的になるよりも、複業レベルで「失敗してもよかろう」という状態で始めたほうが大胆な意思決定ができるというメリットもあります。

好きで稼ぐための作戦3:世界を十分に理解した上で「好き × 稼げる」の起業を実行

だいたい30歳くらいに完全な独立を果たします。その頃には、世界中の高度な知能を持った人との人脈や、起業家としての経験値が十分に蓄えられており、恐らくなにをしても大失敗しない状態になっていると思います。そこで、その時のトレンドに乗った事業を立ち上げ、10年くらいかけて上場を目指します。上場企業の創業者になればどんなに低く見積もっても数億円の資産を手に入れることができるので、ここが最後の踏ん張りどころです。

好きで稼ぐための作戦4:プライベートな起業家育成と投資を実行

ここまでスムースにことが進めば、40歳で億万長者になります。そうなったら、あとは純粋に好きなことをやればよいので、会社を誰かに引き継いで、子育てにコミットしながら暫く世界旅行でもします。

その後、若者の起業家育成事業を立ち上げて、自分のお金で好きなように投資します。残高が3億円になるまでは自分の思うがままに投資して、成功したらお金が増えるし、全部失敗してもまぁいっかって感じです。同時に、高専や大学の起業家育成の先生として沢山の若者の心に火を着けて、一緒に起業したりして楽しみます。

こんなに調子のいい話はないなぁ

こんなサクセスストーリーとはだいぶ乖離した人生を歩む今日このごろですが、いまでも東工大と高専を舞台にキャリア教育や投資活動が出来ているので僕は幸せです。

ですが、「やっぱPh.D取っとけばよかったなぁ〜」とか、「最初に就職する会社をもっときちんと検討すればよかったなぁ〜」とか思うことはあるので、そのあたりは反省点としてストーリーに織り込まれていたりします。逆に、研究内容とか就職する会社の看板とか業務内容は昔も今も全然気になっていないので、僕にとってそういった「与えられた環境」は大きな問題ではないのだと思います。

 

みなさまが将来を考えるヒントに、少しでもなれば幸いです

www.youtube.com